グレインフリーで、体づくりをサポート
グレインフリーで、体づくりをサポート
最近「グレインフリー」という言葉を、耳にする飼い主さんも多いと思います。グレインとはトウモロコシや小麦、お米などの穀物のことです。グレインフリーフードはこうした穀物を使っていないペットフードを指します。
グレインフリーのフードの最大の特徴は穀物を使った植物性タンパク質ではなく、お肉・魚を中心とした動物性タンパク質を使っているということ。今回はこうした「グレインフリー」の特徴やメリットについて紹介していきます。
ワンちゃんやねこちゃんの寿命が延びてきた要因とは
2020年の環境省の資料※1)によると、ワンちゃん・ねこちゃんの平均寿命は約14歳~15歳(ワンちゃんで14.65歳・ねこちゃんは15.66歳)と報告されています。30年前の1990年代では、平均寿命は今より短く、ワンちゃんで約9歳・ねこちゃんで約5歳と言われています。ワンちゃん・ねこちゃんともにこの30年で大きく平均寿命を延ばしてきました。医療や室内飼育など寿命が延びた要因はたくさんありますが、なかでも大きな要因が「フード」です。
昔はワンちゃんやねこちゃんに「ご飯とお味噌汁」をかけたような、いわゆる「ねこまんま」的な食事を与えているご家庭も少なくありませんでした。人間の食事の残り物のようなものでは、塩分過多であるため腎臓に大きな負担がかかります。また適正な栄養素が不足しているため、成長期に必要な筋肉や骨が適切に作ることができません。
※1)https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/pickup/tatou_model/pamph02/full.pdf
グレインフリーが注目される理由
そんな時代を経て、現在では種類・被毛のタイプ・年齢などに応じて細分化したフードが販売されるようになりました。なかでも最近、飼い主さんたちに注目されているのが「グレインフリー」のフード。トウモロコシや小麦などの穀物は使わず、代わりに肉・魚を使っています。穀物アレルギーで悩んでいる飼い主さんには、欠かせないフードです。
グレインフリーのフードの最大の特徴は「食いつきの良さ」。犬も猫も肉や魚といった動物性タンパク質が好物です。フードを変更する場合は、これまでのフードを混ぜながら慣らしていく必要がありますが、グレインフリーに変える場合は喜んで食べてくれると評判です。毎日しっかりと食べてくれると、飼い主さんも安心ですよね。
グレインフリーで健康的な身体をつくる
犬や猫は人間と共生するうちに雑食化してきましたが、もともとは肉を中心とした食生活を好みます。そもそもワンちゃんやねこちゃんは穀物を消化するのが得意ではありません。ですが、こうした穀物の入ったフードが違法ということではありません。店頭やネットでは穀物を使ったドッグフードやキャットフードは許認可されたものなので問題はありません。
ワンちゃんやねこちゃんにとって、日々の食事は身体づくりにとても大切。食事のなかでも重要な成分はタンパク質です。タンパク質は皮膚・被毛・筋肉・軟骨・爪といった部位の組織を作ったり、細胞や免疫のもとにもなります。グレインフリーはこのタンパク質を植物性ではなく、動物性にすることで、より効率的に栄養摂取ができるのです。
どんなグレインフリーを選べばいいの?
今やグレインフリーも海外メーカーを中心に種類豊富に販売されています。プロでも実際にどれを選べばいいのか悩みがちです。ひとつのメーカーでも、牛・豚・チキン・鹿・馬・羊・サーモンといった具合に、使用している肉の種類が豊富です。ここでは、グレインフリーのフードを選ぶ際の3つのチェックポイントを紹介します。
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1肉・魚の品質
「肉・魚」が原材料のどれくらいの割合で使われているか確認しましょう。全成分の50%以上が肉・魚だと高タンパクと言えます。また、肉の場合はどこの地域でどのように育てられたか(広い牧場で放し飼いされていたなど)を標ぼうしていれば自信の表れだといえます。メーカーの公式サイトで確認するようにしてください。
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2原材料表示
購入する前に原材料表示を必ず確認するようにしましょう。特に4Dミートと呼ばれる安全性の低い肉が使われていないか(DEAD=死んだ動物の肉、DISEASED=病死した動物の肉、DYING=死にかけの動物の肉、DISABLED=障害がある動物の肉)についても確認が必要です。なお原材料表示には「4Dミート」ではなく、「肉副産物」「●●ミール」と表記されています。
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3添加物
添加物は大きく分けて品質維持系「保存料・酸化防止剤」と美味しく演出系「着色料・香料」に分けられます。添加物には含有上限値が定められており、長期保存に適しているなどのメリットもあります。ただ、こういったメリットよりも健康面を考えたいという飼い主さんも多くいます。演出系の添加物は入っていないものを、品質維持系の添加物は天然由来のものが入っているかといった視点で選ぶといいでしょう。
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